国民参加の事例紹介

中国圏 弥栄らぼ(島根県浜田市)

弥栄ショップ

弥栄地区では、野菜を専門的に作って販売している方は少なく、ほとんどが規模の小さい家庭菜園です。このため、地域のお手伝いの対価として貰う野菜や米なども、ほとんど無農薬で自家用に育てられている素朴なものです。
この素朴な商品を「弥栄ショップ」で売って、自分たちの活動費を稼いでいくことは、弥栄らぼの活動の大きな特徴の一つです。いくらで売ればいいのか、どこで売ればいいのか、何を売ればいいのか、工夫次第で売上げは大きく変わり、自分たちの賃金も変わってきます。
近隣だけでなく都市部の価格のリサーチやスーパーへの出店交渉、そのまま売るだけでなく、柚子ぽんや赤シソのシャーベット、菜種油、イノシシの毛のお守りなど地元の人と一緒に、付加価値を付けた加工品の開発にも取り組みます。

野菜 弥栄ショップ

社会実験の終了

天空のcafe 秋祭りへの参加

弥栄らぼの活動は、島根県中山間地域研究センターによる社会実験として行われていたもので、平成20年3月には一定の成果がまとめられ終了しました。 草刈りに行けば昼食を出して貰ったり、耕作放棄地を菜の花畑にして期間限定のcafeを開いたり、大工さんや猟師との交流があったり、祭りでは担ぎ手の居なかった御輿を学生が担いだりと活動の幅が広がり、レンジャーが弥栄の風景になじんできた頃でした。
ここで終わらせてしまっては、この半年間の活動はなんだったのかとなってしまう。なにより、住民に協力して貰って、期待させておいて、ここで裏切ることは出来ない。こういった活動が本当に地域に根付くには、10年は掛かる。様々な支援があっても、軌道に乗るまでは3年は必要、皆田さんはなんとか活動を続けたいと思いました。

継続は力なり

幸い島根県や国土交通省の支援もあり、4月以降も弥栄らぼを継続させることが出来ました。事務所は弥栄支所に近いフットサル場の選手控え室を使わせて貰えることになりました。小学校より手狭ですが、支所に近く住民も立ち寄りやすいのは大きな利点です。
助成事業であった社会実験が終了してしまったため、里山レンジャーが作業で受け取れる対価は半分以下になってしまいました。しかし、それでも参加したいという学生を中心に、里山レンジャーズというサークル活動が組織されました。アルバイト感覚ではなく、弥栄地区に関わりたいという学生が残り、新しく1年生も入ってきました。
レンジャーが活動を継続していくには、コミュニティや楽しみ、やりがいに加えて、経済的な裏付けが必要不可欠です。皆田さんたち中山間地域研究センターでは、学生達ボランティアが、集落のお手伝いをして作業代を頂き、加工品作成や販売などにより自分で稼ぎ、行政にも少し支援をして貰うという、3つの合わせ技で継続していけないかと考えています。弥栄を舞台に始まった社会実験は、お手伝い、お裾分け、助け合いという農村の古き良き部分を活かした新しい経済モデルの模索に他なりません。継続を力に変えていくことが出来るのか、今後の弥栄らぼの取り組みから目が離せません。

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